2009年7月18日付け、The EconomistのBriefing欄に掲載された記事です。
昨日まで掲載した記事は、巻頭のLeader欄に記載されていたのですが、本日から掲載するのはその内容をさらに詳細に説明した記事です。全体を7日間で掲載する予定です。
今回の金融危機を通じて、経済学者の間で議論が生じています。今回の問題を予測できなかっただけではなく、解決策についても提示できていない、というのが元凶になっています。各国の金利がゼロに近い水準になり、金融政策がこれ以上機能しないようになってしまった中、議論は財政政策をどこまで行うべきか、という点に移ってきているようです。
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昨日に引き続き、2009年7月18日付、The EconomistのLeader欄に掲載された記事の三日目です。
最後までこの記事を読んでみると、改めて経済学者に対して、社会が求めるものはなんだろうかと考えてしまいます。そもそも経済学は純粋な学問足りうるのでしょうか。常に政治や経済状況の強い影響を受け、その場の対応をどうしたらよいかを考える学問のように思えてしまいます。私自身、経済学に対する知識がかなり欠如しているため、この疑問に対する答を探すべく、しばらく経済関連の記事をしっかり読んでみることにしたいと思います。
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今日からしばらくの間、2009年7月18日付け、The Economist誌に掲載された経済学の最近の動向の記事を掲載していきたいと思います。今回の金融危機を機に、経済学に関してもまた新しい対立が起きているようで、そのあたりの整理を自分なりにしてみたいと言う私の想いもございます。大学でマクロ、ミクロの授業は受けましたが、専門ではないため、内容を十分理解していたわけでないことはもちろん、本当に経済学が有用なのか、と言ったことはほとんど考えることはしませんでした。
本日掲載する部分では、経済学がかつての名声を、今回の金融危機の中で失っていく過程が説明されています。もともと過去の事象を分析することで、経済の動向に関する後講釈を加えること、およびそこから将来起こる可能性のある事象に対する考察を加えることが経済学の主な指名であると考えています。景気が好調なときには、前者の後講釈が非常に重宝され、いったん調子が悪くなると、後者の将来に対する見方の部分がやたら強調され、それがうまく機能しなかったことが、不景気の主な原因であるような見方があります。何となく経済学者が政治家によって使いまわされているだけのように感じてしまいます。
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2009年7月25日付、The Economist誌のFinance and economics欄に掲載された記事です。
日本はありがたいことに海外に移住してしまうと所得税も住民税も払わなくていいことになっています(所得税については国内での所得がないことが前提ではありますが)。したがって、現在私はシンガポール政府にしか税金を納めていません。ほかの国から来た人も大体同じです。例外は、この記事にも出てくる米国です。米国人は海外にいてもかなりの税金を本国に払わなければいけないそうです。
どこの国でも税収を挙げるために少しでもいろいろなところから徴収しようとする試みをすることは一般に見られることです。ただ、アメリカのように、海外にいる人にまで課税をし、しかもまったくアメリカと関係のない海外の金融機関にまで負担を強いるというのはかなり傲慢な感じがします。
こんな方法が無限に拡張していくことはないと思います。いつかは限界が来ます。こういった無茶な方法で集めたお金でも財政が回らなくなったときが、アメリカの世界の中心であるという幻想が本当に崩れるときのような気がします。
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2009年7月18日付、The Economist誌のFinance and economicsに掲載された記事です。
ちょうど米国の投資銀行の四半期決算が出揃いました。正直、何でこんなにいい数字になるのだろう、と思うと同時に、この数字が持続可能なのかどうかに関して疑問を持ちました。
今日、明日の二日間で、ウォールの記録的な利益が決して安心できる内容ではない、という記事を掲載します。前半である今日の部分では、収益の源泉がどこにあったかについて説明を加えています。ゴールドマンが言うところによると、いわゆる「自己取引部門」が源泉ではないそうです。レバレッジが下がっていることはいいことなのだと思いますが、収益が上がった分バリュー・アット・リスクの数字はあがっているそうです。リターンをあげるにはリスクは付き物ですが、水準は妥当なのでしょうか。
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