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(The Straits Times) Choose a useful language
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2009
411日付け、ストレート・タイムズ紙の第二面に掲載された記事です。シンガポールで最近問題になっている標準中国語を話そうという運動に絡んで、どの言語を学んだらよいかに対して考察を加えています。

 

学生時代から通算して30年近く英語の勉強をしているのに、一向にうまくならないのは環境のせいだろうとずっと思っていました。英語と日本語が両方使われている環境におかれれば自然と話せるようになるだろうと。シンガポール人やインド人(インドの知識階級は、三ヶ国語以上を話せる人が普通にいて、英語、ヒンズー語のほかに、自分の出身地の言葉が話せたりします)が、本当にうらやましいと思ったこともありました。

 

シンガポールに移ってきて、うちの大家さん(中華系のシンガポール人です)が、自分の子供が中国語をできなくなってしまったことを嘆いていました。自宅で英語を話してしまうので、中国語に触れることが少なくなってしまったようです。今では、家庭教師をつけて何とか取り戻そうとしているようです。こういう現実に直面すると、必ずしもそれなりの環境におかれれば、バイリンガルになれるというのは夢なのかもしれないと思うようになります。結局、言語の取得は不断の努力を続けるしかないということなのかもしれません。

 

私の実家で、教育特区ということで、小学校からすべての授業を英語で行う、という公立の学校があります。日本語も満足にできないうちから、英語を中途半端に詰め込むのはどうしたものか、と地元でもそれなりに疑問が投げかけられていました。

 

言葉は自分を表現する手段です。どんな言葉をどのレベルまでしっかり勉強するのかは慎重に考えたいところです。でも、これからの社会、日本人であれば、日本語と英語ぐらいは流暢に話せるようにしておきたいというのが自分の子供に対する希望ではありますが。

 

今日は、原文のリンク先も掲載します。両方読み合わせてみて、私の訳がおかしいと思うところがあれば遠慮なくお知らせください。

 

http://www.straitstimes.com/vgn-ext-templating/v/index.jsp?vgnextoid=5c7581b287090210VgnVCM100000430a0a0aRCRD&vgnextchannel=4e60758920e39010VgnVCM1000000a35010aRCRD

 

役に立つ言語を選ぼう

 

「実利主義によって決まってしまう。好むと好まざるとにかかわらず、経済的な価値を考える」

 

25歳で卒業をしたとき、私は荷造りをしてタイに向かった。北部の都市、チェンマイの小さな町にたどり着き、そこで学生に英語を教え、布教活動の任務の一部として、キリスト教クラブの代表を手伝った。そこには英語をしゃべる人はあまりおらず、3ヶ月タイ語の授業を毎日受けたにもかかわらず、意思疎通をするのが難しかった。8ヵ月後にシンガポールに戻ってきたとき、完全に集中した訓練の経験のおかげで、タイ語をかなりうまく話し読むことができるようになっていた。


最近、「標準中国語を話そうキャンペーン」[訳注1]の開始に際して、Minister Mentorであるリークアンユーの話を聞いたとき、タイにいた時分の思い出がよみがえってきた。1979年、当時首相であったときに、キャンペーンを導入した際、方言ではなく標準中国語を推し進めた彼の判断を裏付けるために、彼は、言葉の価値は、実用性だと言った。それは、シンガポールにおいてだけではなく、もっと広い世界においてもそうだと。「もし、福建語や広東語がしゃべれるなら、福建や台湾にいる約6000万人の人と、あるいは広東や香港にいる1億人の人にアクセスできる。標準中国語であれば、中国すべての地域の13億人の中国人と話をすることができる。」と彼は言った。


私は彼のコメントに共感した。 言葉は、新しいチャンスへのドアを開けるのである。タイ語をしゃべるために、私は何度もレポートの仕事でタイに送られた。2004年10月のタイ南部での暴動、2004年12月のアジア津波、2006年9月の軍事クーデーター、2007年12月のタイ選挙を報道した。


さて、もうひとつの例として英語を取り上げてみよう。中国語を話す家族に生まれて、ほとんどの同級生が英語を話すミッションスクールに言ったとき、私はある種のカルチャーショックをうけた。はじめの2年間、英語の成績はCかDをとるのがやっとだった。高校2年のとき、ある同級生との議論によって、私は英語を熱心に勉強するようになった。ある同級生に英語でののしられたのに、自分は福建語の口汚いののしりを使うことしかできず、それが彼のせせら笑いを引き起こさせた。その一件の直後、よりよい英語を取得できるかもしれないという望みを持って、姉と一緒に教会での英語の礼拝に参加した。容易ではなかったが、すぐに私の英語の成績は向上した。最終的には、通常レベル、上級レベルのいずれにおいてもAになった。南洋理工大学でジャーナリズムの勉強を続けた。


しかし、犠牲となるものがあった。英語を推し進めた結果、標準中国語の熟達度が衰えてしまった。大学の前半の時期までは、中国語のエッセイを書くことが簡単にできた。しかし今では、自信を持って書くことのできる中国語は自分の名前と簡単な単語ぐらいだ。中国語の新聞を読むことと標準中国語でのインタビューを行うことぐらいはできるが。


福建語の能力もほとんど失ってしまった。今では、母方の祖母とはほとんどはなしをすることができない。これが、年長者との話や、方言を話すグループの文化や歴史を鑑賞することがあまりできなくなっていく中で、私が失ったものだ。同じことが、不十分にしか習得できていない標準中国語についても言える。


実利主義に偏りすぎだといってくれてかまわない。しかし、言葉を含むすべてのことに関して、対極的な視野を持つ必要があると私は信じている。標準中国語と福建語の能力は犠牲になってしまったかもしれないが、シンガポールと世界中で仕事に使える言葉としての地位を考えると、英語を習得することで、よりよい道を選択できたと信じている。いつか中国で働くことがあるならば、自分の標準中国語の基礎は役に立つことがあるかもしれないし、私が未だ使うことができる些細な福建語は、福建語を話す人にインタビューをするときに便利だろう。


しかし、もしシンガポールが「標準中国語を話そうキャンペーン」を始めておらず、福建語を勉強し続けていたらどうだろうか。祖母とはよりよく会話ができ、福建語のオペラを見て、ひょっとしたら福建のビジネスマンと商売ができたかもしれない。しかし、それがなんだ?おそらく、シンガポールでいい仕事に就くことはできなかっただろう。だから、今は、自分が話すことができ、自分が取得した能力のレベルの言語で私は満足している。


そう、ほかの言語の組み合わせをより重視する人がいることはわかっている。しかし、それは、言語の価値は異なる人によって、異なる環境によって変わりうるものだということを示しているに過ぎない。同様に、言語の価値は、自宅で使う主要な言語をどのように決めるかについて、私が話を聞いた多くの親たちが考慮する主要な点でもある。


今年の「標準中国語を話そうキャンペーン」の開始に当たって、リー氏は、親たちに、自宅で子供たちと、英語ではなくもっと標準中国語を話すよう促した。子供たちが英語を取得するのは、この社会でのその優位的な状況を考えると、問題がないと考えているためである。


英語がうまくないことで仕事に支障が出たと考える親たちは、英語を自宅で話す言語として選ぶ。なぜなら、彼らは子供たちに自分と同じ足跡をたどってほしくないからである。他方、中国に目をやり、13億人の中国人とつながりができることから子供たちが恩恵を得ることができることを期待して、標準中国語を選択する親もいる。どちらが選ばれたにせよ、彼らを非難することができようか?親たちは、子供たちのために最大の収穫を得られると自分たちが信じていることをしているだけなのだ。


言語を経済的な価値によって判断すべきでないと考える人がいる。学ぶプロセスを安っぽくし、言語にかかわる文化や歴史を深く掘り下げていく喜びのひとつを奪ってしまうからである。「シンガポールに選択肢はあるのか?」と問いたい。天然資源がなく、経済が外部からの影響を受けやすく、人口の流入が流動的な状態を考えると、政府は中華系シンガポール人に対しては、英語と標準中国語に集中する以外の選択肢を持っていない、と私は感じている。


しかし、政府が国家全体で主要な言語を決める一方で、方言を学ぶべきではないとは言っていない。多くの人々が二つ以上の言語をうまく扱うことができないことを指摘し、実利主義になっているだけだ。できる人にはさらに上を行ってもらおう。


捨て台詞的な最後の一言?われわれ一人一人が、自分自身で、最も役に立つであろう言語を選ばなければいけない。

 

[訳注]

訳注1: Speak Mandarin Campaign

中華系のシンガポール人に、方言ではなく標準の中国語を話すことを促すためのキャンペーンです。当時の首相リークアンユーがはじめて今年で30周年になるそうです。シンガポールの地下鉄(MRT)の駅でも大々的に広告がありました。詳細が気になる方は、http://www.mandarin.org.sg/2009/index-en.htmlをご覧ください。

 

 
| Merlion | 17:57 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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Comment
コメントありがとうございます。がんばれば何でも可能だと思いますよ。お互いがんばりましょう
Posted by: Merlion |at: 2009/04/15 5:30 AM
今、こんなに英語で苦労しているけど、英語がうまくなる替わりに日本語ができなくなるとしたら。。私はやっぱり日本語をとるかなぁ・・でもやっぱり両方習得したいですよね。それが可能なんだからがんばります。
Posted by: Yukie |at: 2009/04/14 11:35 PM








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