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A special report on international banking - From asset to liability (その3)
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昨日に引き続き、銀行のバランスシートに関する特集の続きです。昨日まではバランスシートの右側でも資本に着眼して議論が展開されました。今日の部分は同じ右側でも資金調達、つまり借入金に対する議論を行っています。短期の金利は長期のそれよりも高いことが普通で、その金利差を利用して銀行は収益を上げる、というのは非常に短絡的な考え方です。たとえば、1ヶ月ごとに見直される金利で借り入れを行い、5年満期の債券を購入したとしましょう。前者の金利が当初は1%、後者は3%だとしましょう。債券の金利は5年間3%のままです。これに対して借り入れ金利は金利が上昇するとあっという間に3%を超えてしまうかもしれません。かといって借り入れ期間を安易に長くすると、収益のブレを減らすことはできるかもしれませんが、そもそも金利差から生じる収益が減ってしまいます。このあたりが銀行経営の難しいところですね。
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債券のジレンマ Debt dilemmas

この先さらに注目を集めるバランス・シートの内容は、資本だけではない。今回の金融危機において、借入コストが上昇し、貸し手が高い安全性を求め、流動性リスクを十分に認識することで事業内容が制限されるようになる中、経営者達(そして規制当局)は彼らの事業の資金調達の構造についても大きな注意を払っていくようになるだろう。

 

彼らは、資産が将来の借入のために担保として使われることが出来るか否かにより大きな注意を払うだろう。モルガン・スタンレーのアナリスト、ハウ・ヴァン・スティーニスは、言う。銀行は、業務を二つに分けるだろう。ひとつは、中央銀行に預けることができたり(たとえば質の高い不動産)、そうでなければ安全性維持のために使うことができるような十分に適切である(たとえば株式)といった担保を生み出す業務、もうひとつは担保を用いることなく、したがって無担保で調達した資金を消費する業務である。このような資金調達の費用が高く、希少価値が高いことは、たとえば株式の引き受けのような後者に属する事業が、高い収益を上げることを要求されることを意味している。

 

結局、銀行は資金調達のリスク、つまり負債が償還を迎えたとき借り換えが出来る能力、に関して十分に認識するようになるだろう。長期の資産と短期の負債の間の価格の違いに執拗につけこんできた金融機関は、負債が干上がり、すぐに償還を迎える負債の借り換えや保有している資産の売却が出来なくなったとき、高いコストを支払うことになった。

 

もう少し正確に言うと、今回の危機で明らかにされた弱点は、短期の銀行間取引の資金調達の中に存在する。そこでは、借り換えは非常に迅速に行うことが出来るが、小口預金者が大騒ぎをし始めないようにするために存在している政府が後ろ盾をする保証が存在しないのだ。この手の資金調達が今回の危機の中心に存在した。

 

多くのサブプライム不動産担保証券は、自らが短期債券や資産担保付コマーシャル・ペーパーをマネー・マーケット・ファンドやその他の投資家に発行することで自ら資金調達をした簿外資産として計上される子会社で保有された。それらのファンドが突然、証券の購入をやめてしまうと、銀行の流動資金提供枠が、子会社に対して急に発動されるようになる。同様に、投資銀行がオーバーナイトのレポ取引で調達していた資金の量は2004年から2007年にかけて上昇した。今回の危機以前は、銀行のバランス・シートの4分の1を毎日借り替えていた。これによって、投資銀行は突然の信頼の喪失に対して非常に弱い存在になってしまった。

 

今回の危機における初期の犠牲者の一つ、ノーザンロックの没落を助長したのも短期の銀行間資金調達だ。20079月の同行の失敗は、1866年以来英国で初めてとなるリテール銀行の取り付け騒ぎのイメージと不可避に結びつき、不動産取引の拡張のために証券化を積極的に使いすぎたとしばしば非難される。銀行の崩壊を細かく分析したプリンストン大学のヒュン・ソング・シンの2008年の論文によると、主要な問題の発端は、取り付け騒ぎでも証券化でもないとしている。

 

小口預金者の銀行に対する取り付け騒ぎは9月半ばに起きた。バンク・オブ・イングランドが緊急のサポートを提供するというニュースが流れたときだ。ノーザンロックは8月半ばにはすでに資金難を抱えていた。小口預金者の取り付け騒ぎは、銀行間資金調達の問題が原因となってすでに銀行が弱りきった後に起こった。預金の流失の原因として証券化を責めることも出来ない。ノーザンロックの証券化に関する子会社は比較的長期の債券を投資家に対して発行しており、この特定の四半期に大量の償還を迎える脅威には直面していなかった。最初のそして最もダメージの大きかった銀行に対する取り付け騒ぎは、短期および中期の他の銀行に対する債務で起きた。

 

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