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A special report on international banking - From asset to liability (その2)
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昨日の続きです。資本の質が問われるようになってきています。今までバランスシートを膨らますために優先株や転換社債を用いていたことが仇になっているということです。これらは資本として十分に機能しないことがわかってきて、さらに銀行に資本を投下しようという投資家が減っている中、銀行は限られた資本を有効に利用することを求められています。
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銀行が保有する資本の金額だけが吟味されている対象ではない。適切な種類の資本である必要もあるのだ。資本は、損失が生じたときの最初の防衛線である普通株式と、しばしば株式と債券の合成物であるその他の様々な商品で構成されている。金融危機の前には増加がそれほど著しくなかったこの手の資本が、ここ数ヶ月で急速に加速している。損失によって普通株式が使い尽くされ、政府が、往々にして優先株を使ってギャップを埋めてきたためだ。その結果、国有化を避けることができたのだ。

 

資本の組み合わせの変化に対する興味深い効果が銀行の資本全体を下支えすることになってきている。他方で、損失に対して依存することのできる防御壁として普通株考えている株主を不安にさせる。したがって、それが少ない銀行は市場によって罰せられるようになった。「合成資本は、損失を吸収する能力をそれほど持たず、負荷のかかる時期にはあまり役に立たないことがわかった」とゴールドマン・サックスのラムスデン氏は結論付ける。この認識は、危機前にヨーロッパの同業者に比べて資本が充実しているように見えた米国の銀行が、いまだに資本の問題を抱えているのかを説明することにつながる。そして、銀行が安くなった価格で合成負債を買い戻そうと急いでいることの説明にもつながる。得られた利益を収益として計上し、これらを必要なときに資本の増強に使うことができるのだ。

 

合成商品およびその他の劣後債の保有者は、十分に考え直すことが必要な状態にある。例えば、2月に国有化された銀行、ブラッドフォード・アンド・ビングレーによって発行された劣後債の発行条件の変更を英国政府が決定したとき、ヨーロッパの市場は動揺した。ドイツ銀行が12月に10億ユーロ(13億ドル)の劣後債を最初に到来した償還可能な時期に償還しないことを決定したとき、債券保有者は身動きが取れなくなった。リサーチ会社、クレジットサイツのジョン・レイモンドは、若干上昇するリスクを高い利回りが埋め合わせてくれると考えて、銀行の資本構造の下のほうに位置する債券を買うことを投資家は好んだ、と言う。今では彼らの考えは変わってしまった。

 

優先債券保有者は、銀行が清算された場合に、無担保の債権者の階層の中で一番上位に位置し、心配をしなければいけない度合いが低い。一般的に、規制当局は銀行救済に当たって標準的な台本に固執してきた。その台本では、株主が痛みを被り、債券保有者は保護される。株式によるクッションをより厚くすることは、債券保有者が損失の危険にさらされすぎているという恐れを弱めることによって、借り入れの費用を減らすことに役立つはずだ。

 

にもかかわらず、銀行のあらゆる種類の債務は、今回の危機の後、より危険なものとして認識されるだろう。投資家が昨年の9月に起きたワシントン・ミューチュアルの破綻を忘れるには時間がかかるだろう。このとき、シアトルを基盤とする貯蓄金融機関の資産と預金はJPモルガン・チェースに移行されたが、その債権者は見捨てられたままだった。アメリカと異なり、預金者を他の債権者よりも公式には優先順位を高くしていない国においてでさえ、誰よりも先に納税者に払い戻すことが政治的に求められていることを非常にはっきりと示している。アイスランドの危機のおかげで、銀行の信用力も、その本店が置かれている国の信用力により密接に結びつけられるようになるだろう。

 

これらのすべての変化の主要な影響は、バランス・シートを拡張することがより高価になっていくことであろう。恐れている銀行の株主は、今後、債券保有者が要求するのと同程度のより高いリスクプレミアムを要求するだろう。投資家が要塞のように堅固なバランス・シートを求めるにしたがって、資本と安全な形の負債に対する競争は激化していくだろう。そして、銀行が資本の裏づけのない資産を保有することに対してさらに制限される世の中では、株式はますます価値を失っていくだろう。

 

これらすべてが、銀行がどこに資本を分配するかに関して真剣に考えることを助長している。レバレッジが低くなり、リスクが明らかになり、資金調達コストが上昇している今日、収益が低いのにもかかわらず多くの資本を必要とする行動に関しては、経営者達は厳しい質問を投げかける。「過去においては、バランス・シートを無限に拡張できる銀行があった」と、クレディー・スイスの投資銀行の社長、ポール・カレーリョは言う。「今では、資本が不足しているため、利益を最大限にするために、銀行はバランス・シートと資本の使い道をより効率的にしなければならなくなった。」例えば、銀行自身の資本をリスクにさらすトレーダーの集団である専門の自己取引デスクは、変化がおきてしまった環境ではあまり魅力的に写らなくなる。JPモルガン・チェースの投資銀行のビル・ウィンターズは、そのようなデスクを運営する利点はほとんどなくなってしまったという。

 

資産の流動性に対して、よりすぐれた判断を行うことも求められてくる。市場の流動性が低いときには資産はバランス・シート上に長くとどまる。そのことが金融機関をより大きなリスクにさらし、別のところでより効率的に使うことが出来るはずの資本を使い物にならなくしてしまう。クレディー・スイスは、市場の規模が大きく流動性が高い米国の居住用不動産担保証券市場(RMBS)では業務を継続する予定でいるが、資産をより長い期間保有することを強いられる、泥沼にはまっているヨーロッパのRMBSからは撤退する予定だ。

 

資本を消耗せず、大きなリスクを伴うことなく大きな収益を上げられるビジネスが、自然と求められるようになってきている。例えば投資銀行のアドバイザリー業務を例にとって見よう。この分野では、多くの小規模な専門会社が、バランス・シートを全く持たずに適度な売り上げを上げている。あるいは、銀行が他の金融機関の資産の管理を行うカストディ業務。あるいは、他人の資金でリスクをとる投資運用業務。生き残っている独立した二つの投資銀行、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは、いずれも資本への依存度の低いビジネスをより強調することを示している。

 

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