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Computing - Unlocking the cloud
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2009530日付、The EconomistLeader欄に掲載された記事です。

 

自分自身が金融機関向けにパッケージを販売しているので、一度採用されたシステムは、かなり大きな問題があってもなかなか他のシステムに乗り換えることはおきません。この「かなり大きな問題」の程度は普通の人が考えるよりもずっと大きなものです。訴訟騒ぎになったシステムでも使い続けている例もあったりします。

 

銀行系のシステムでオープンソースで組んであるものはまだあまり聞いたことがありません。銀行向けのシステムはおそらくもっとも保守的に組んであるシステムのひとつだと思うので、技術的な革新はどうしても遅れ気味になります。

 

オープン・ソースは、この記事が指摘するように市民権を得たと思います。そこで得られた利点を「クラウド」という新しい概念のおかげで失うような事態は避けたいものです。
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Computing - Unlocking the cloud

コンピューティング − クラウドを解き放つ

 

Open-source software has won the argument. Now a new threat to openness looms

オープン・ソース・ソフトウェアは議論で打ち勝った。今、開示することに対する新たな脅威が忍び寄っている

 

「最初、彼らはあなたを無視する。それから彼らはあなたを笑いものにする。その後彼らはあなたと戦う。そして、あなたは勝利する」マハトマ・ガンジーは、反対の主張はあるものの、これらの言葉をおそらく用いたことはなかっただろう。しかし、これらの言葉は過去15年間あまりに及ぶオープン・ソース・ソフトウェアの進歩を完璧に描いている。ボランティアが作成しオンラインで無料で配布されることで提供されるそれらのソフトウェアは、社会性のないオタクのおもちゃとして当初は相手にされなかった。オンライン上で作られた奇妙な集合体として書き上げられた無料のソフトウェアに信頼を寄せることができる人がいるという考えを、大手のソフトウェア会社はあざ笑った。本当に安全だったのか?もし問題があったときに誰に電話をすればよいのか?

 

当時、大手の事業法人にソフトウェアを販売するのは、時に麻薬の販売になぞらえられていた。なぜなら、会社が一度ソフトウェアを導入してしまうと、アップグレード、セキュリティ用のパッチ、技術支援等の一連のライセンス費用を払わなければならないからだ。競合他社の商品に乗り換えるのは難しく費用がかかった。しかし、オープン・ソース・ソフトウェアでは、拘束度合いがずっと低かった。ライセンス費用を支払う必要がなく、ファイルの形式やデータ構造が明らかになっている[訳注1]。オープン・ソース・ソフトウェアは、ドットコム・バブルの最中に市民権を得て、その後は費用削減の手段としてさらに躍進した。

 

世界最大手のソフトウェア会社、マイクロソフトは、このアイデアをあざ笑うことから始まって、それと戦うにいたった。オープン・ソース・ソフトウェアを使うことには法的なリスクが存在しうること警告[訳注2]し、業界の利益を損なう危険のある「癌」であるとさえ呼んだ。しかし、Linux基本ソフトのようにオープン・ソース・ソフトウェアの人気は高まって行った。業界の新しい巨人、グーグルがオープン・ソース・コードの基盤に依存しているという事実は、強力ではないとか、酷使されるのに十分な安定性を備えていないといった考えを葬り去った。一つ、また一つと、業界の大手が、オープン・ソースを取り入れていった。インターネットのユーザーの経験を利用してソフトウェアを吟味し改良することはメリットがあると、少なくともいくつかのケースでは、マイクロソフトでさえ認めている。

 

議論では打ち勝った。将来は、独占所有権のある商品とオープン・ソース・ソフトウェアが一体化していくという考えが一般に受け入れられるようになっている。伝統的なソフトウェア会社は彼らの商品のいくつかの内容を開示するようになったし、多くのオープン・ソースの会社は、商品の基本的な部分は無料で提供し、独自の追加部分を有料で販売して利益を出すという両者が交じり合ったビジネスモデルを採用している。オープンでインターネット標準に準拠したソフトウェアが増えていることは、ソフトウェアに拘束される心配が大したことのない問題になったことを意味する。

 

状況に影を落とす Clouding the picture

しかし今、新たな形態の拘束の危機が存在する。「クラウド・コンピューティング」(共有されたパソコンで作り上げられた巨大な倉庫からコンピュータのサービスを提供する)は、会社や個人が、電子メールや顧客データベースあるいは会計ソフトの運用を誰か第三者に委託し、それらにインターネット経由でアクセスすることで費用の削減を行うことを可能にする。この手法には顧客(低い費用、煩雑でないこと)、サービス提供者(規模の経済)の両者に多くの利点がある。しかし、顧客は再び自ら状況を管理することができなくなるリスクにさらされる。特にクラウドに取り込まれてしまうことによって、自らのデータを主体的に管理することができなくなる。あるサービス・プロバイダーから別のプロバイダーに移ることは、ソフトウェア・パッケージ間の切り替でかつて見られた難しさ以上に、困難を伴う可能性がある。この問題を予め味わってみるために、MySpaceのプロファイルをFaceBookに、手動ですべてを再入力することなしに、移動することを試みてみよう。

 

明らかな答えは、クラウド間でのデータの移動に対して合意された標準を作り出すことだ。三月にこの点に関する業界の努力は始まった。しかし、クラウド・コンピューティングはまだ初期段階で、あまり早く標準を設定してしまうと発展を損なう可能性がある。したがって、クラウド・コンピューティング・サービスの購入者は拘束のリスクを考慮し、特段の問題なししデータの出し入れを行うことができるようなサービス・プロバイダーを選択するようにしなければならない。このことによって、当初からプロバイダーがオープンであることを競い合うことを助長し、オープン・ソース・ソフトウェアの成功から得られた教訓をクラウドの中で打ちなわないようにすることを確実にするのである。

 

[訳注1]  the file formats and data structures are open

これらが明らかになっていることで、ソフトウェアの提供元に頼らなくても自社の技術者が様々な開発を行うことができるため、費用をさらに削ることができます。

 

[訳注2] オープン・ソース・ソフトウェアを使うことの法的リスク

下記の記事をご参照ください。匿名の誰かが既存のソフトウェア会社の著作権を侵害していて、その利用者も訴えられる可能性があることを指摘しています。

http://www.computerweekly.com/Articles/2005/08/25/211486/lloyds-underwriters-to-cover-legal-risks-arising-from-open-source.htm

 

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