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(4/25) IT takeovers - Unpredictable Oracle
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2009年4月25日、The Economistのビジネス欄に掲載された記事です。

 

昨日掲載した記事の訳注の中でお約束した記事です。昨日の記事では、オラクルとサンの合併については、最近の戦略的な合併の中でも例外的に多額のプレミアムが払われた旨の記載があったので、そのあたりの説明があることを期待して訳し始めました。でも、今日の記事の中では、払った金額に関する記載はありましたが、その金額自体は肯定的に捕らえられているように感じました。何日か前に「比較」って難しいと言う話を書きましたが、ここでも比較の軸がどこになるかで論調が変わると言うことだと思います。今日の記事では、「情報通信産業の中でオラクルが得ることができるもの」を主題として考えると、支払った対価は正当化できる、と言う話です。昨日の記事は、「最近の戦略的な買収の案件の中で比較して」考えると、レバレッジが高すぎで例外的な取り扱いになる、と言う話でした。

 

情報通信産業の記事はどうしても聞きなれないカタカナ用語が多くなるので、今日の記事もあまり読みやすいものではないと思います。特に「プライベート・クラウド」については比較的新しい考え方なので、私自身ついていけていません。そのうち解説記事を載せるようにしたいと思います。
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IT業界での買収 − 予測できないオラクルの動き

IT takeovers ― Unpredictable Oracle

 

「オラクル社は、サンマイクロシステム社を手中に収めることで人々を驚かせた」

Oracle springs a surprise with the acquisition of Sun Microsystems

 

「私はとても驚いた。それについて考える必要がある。」世界的なソフトウェア最大手のマイクロソフト社の最高責任者、スティーブ・ボルマーの最初の反応がこれである。競合するソフトウェア最大手オラクル社が、シリコンバレーの隣人で、多くの問題を抱えていたハードウェア・メーカー、サンマイクロシステムズを74億ドルで買収するというニュースが4月20日の月曜日に発表されたとき、情報技術(IT)産業で働く人の多くが同様の反応を示した。

 

ドットコムバブルの崩壊から実質的に回復することなく、経済危機の結果ひどく苦しんでいたサンマイクロシステムが買い手を捜していたのは、秘密裏に行われていたことではない。しかしながら、産業に関わる多くの観測筋は、サンが、産業の重鎮のひとつ、IBMと買収交渉を再開するだろうと予想していた。最近になって、IBMの案件についての関心が低くなり、サンに対して当初の申し出価格を減額したとき、交渉は決裂した。世界最大のネットワーク機器メーカー、シスコが申し入れをすると考えていた人もいた。シスコ社は、最近、事業法人向けのデータ・センター部門での勢力拡大の野望を示していた。コンピュータ・メーカー首位のヒューレット・パッカード(HP)が、当初はサンから拒絶されていたにもかかわらず、最終的には巻き込まれるのではないか、と予想する人さえいた。

 

オラクルの申し出は驚きに値するのか?事業法人やビジネス向けソフトウェア用のコンピュータ・システムで用いられるデータベースで収益のほとんどを上げてきた会社が、なぜハードウェア・メーカーを買収するのか?オラクルの華々しい社長、ラリー・エリソンの特大の欲望がひとつの理由として考えられる。オラクルは近年50を超える会社を飲み込んできた。その中には、ピープルソフト、シーベル、BEA等のソフトウェアの巨人も含まれる。

 

しかしながら、この案件に多少の道理があり、これがIT産業に変化をもたらすことになるかもしれない。サンは、コンピュータのサーバーと記憶装置を販売することで収益を上げていたが、単なるハードウェア・メーカーではなかった。それは、ソフトウェアとハードウェアを束ねて販売する「システム」会社で常にあり続けた。最近では、サーバー機はより日常的なものになり利益を生まなくなってきたため、サンはソフトウェア部門の増強を行ってきていた。今回の買収は、したがって、部分的にはオラクルのソフトウェア取得の一環であるといえる。

 

特に、サンは三つの貴重なソフトウェアを保有している。ソラリスは産業の中で最も信頼性のある基本ソフトのひとつである。ほとんどのビジネス・アプリケーションを提供するプログラム用言語、Javaは、エリソン氏の言葉を借りると、「サンが買収した最も重要なソフトウェア資産」だ。そして、MySQLはオープンソースのデータベースだ。これらの資産を買い受けることは、オラクルにとって特に魅力的なものだ。なぜなら、これらの資産が、多くのソフトウェア市場でオラクル社が競合しているIBMの手中に渡ることを防げるからである。

 

さらに言うと、オラクルとサンはお互いを知らないわけではない。両者は一緒に成長してきた。今日でさえ、オラクルのデータベースは、他のどのコンピューターシステムよりも、ソラリスやサンが提供する高性能サーバー上でより多く稼動している。オラクルとサンの製品の更なる統合は、今回の買収の主要な理由のひとつであるように考えられる。

 

今回の買収は、オラクルを「データ・センター戦争」と呼ばれる戦場にオラクルを引き込むことにもなるだろう。最近、シスコ、HP、IBMは、「プライベート・クラウド」と呼ばれる基本的には自社内でのコンピュータ用ツールを用いた次世代のデータセンタを提供することに躍起になっている。多額の予算が投入されている。市場調査会社IDCによると、今年、これらの会社がデータセンタにつぎ込む金額は1000億ドル程度になる。

 

これらの機会を考えると、この案件のリスクは無視できるようなものに見える。オラクルはサンの週末の終値に対して42%のプレミアムを支払うことになっている。オラクルは、サンが、初年度15億の純利益を、二年目には20億以上をもたらすことを見込んでいる。

 

独占禁止法上でも、オラクルは問題がないようだ。もし、IBMがサンを買ったとすると、二つの主要サーバー・ベンダーの合併となってしまっただろう。しかしながら、オラクルの競合関係にあるMySQLとJavaの取得をオラクルに許すことを規制当局は考え直すことを要求する批判は確かに存在する。この点ではオラクルはIBMと変わらない。文化的にも、今回の買収はアメリカの東海岸を基盤とするIBMとサンの合併に比べると問題は少ないはずだ。オラクルがマーケティング主導の会社であり、サンが技術集団でありながらも、両者はシリコンバレーに端を発している。オラクルは、買収先を統合していくことに関しては非常に巧みであると定評がある。

 

今回の案件が次の案件の引き金になる可能性がある。産業の観測筋は、世界的なソフトウェアの大手SAPをIBMが買うべきかどうかをすでに談じ始めている。そのようなアプリケーションの巨大な持ち駒を集めてきたオラクルに対抗するためだ。シスコは、自社製品の中でプライベート・クラウドを展開することに必要な、「Unified Computing System」実現のためのチーム作りを目的としていくつかの会社を買収することで反応を示すかもしれない。最新の買収からどのようなメリットがオラクルのエリソン氏にもたらされるにせよ、彼は、再び業界に疾風を起こすことに成功した。

 

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