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(10/10) Smart grids – Clever, but unprincipled
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2009年10月10日付、The Economist誌のリーダー欄に掲載された記事です。

 

スマート・グリッドという言葉、日本語では未だ確固たる訳語はないようです。この訳でもそのままカタカナにさせていただきました。送電系統を高度化することで様々なメリットがもたらされる、という事を考えています。技術革新だけでは問題の解決を図ることが出来ないのはこの記事が指摘するまでもないでしょう。電力の自由化に関しては日本でも随分前に話題になりましたが、腰折れになってしまったようです。このブログでも金融機関に関して競争すべき分野とそうではない分野があるはずだ、と繰り返し書いてきていますが、電力に関しても同じだと思っています。発電は大いに競争してクリーンで安価なエネルギーを作ってもらえたらいいと思います。銀行における送金業務と同じで、送電系統に関しては公共財として捉えるべき性格のものだと私は考えます。なんにせよ、技術革新によって返って今まで問題とされていたことが隠されてしまうような事態がないようにし

=========================== (本文) =========================

Smart grids – Clever, but unprincipled

スマート・グリッド − 賢明だが方向性がない

 

アメリカがそれを望んでいる。いくつか例を挙げると、オーストラリア、ブラジル、イギリス、中国、ドイツ、イタリア、日本も同様だ。マルタでさえ建設をしている。フランス電力公社やアメリカン・エレクトリック・パワーといった電力大手も関心を示している。GEやシーメンズといった工業界の重鎮やシスコ・システム、グーグル、IBM、マイクロソフトといったコンピュータ業界の巨人も同じである。アル・ゴアなどの環境保護主義者は熱心に擁護している。生粋の資本家、T・ボーネン・ピケンズも同様だ。消費者が熱心にこれを受け入れるだろうということは繰り返される世論調査が示すところだ。バラク・オバマも大ファンだ。アメリカの景気刺激法案の中で最も優先順位を高くされており、これに対して39億ドルが気前よく使われた。収益機会を感じ取ったビジネス界は即座に投資を始めた。スマート・グリッドに関して悪いことを言う人は誰もいないようだ。

 

これが何なのかをはっきりと解っている人が誰もいないことが部分的な理由だ。「スマート」は「間抜け(dumb)」よりも心地よく響くことも理由であろう。この言葉は、配電を安定させ、柔軟にし、便利にすることに関するほとんど全てのことを含んでいる。読み取った内容を自動的に送信する計測器からケーブルが切れたことを感知しそこを迂回して別ルートで電力を供給するソフトウェアまで様々だ。

 

世界の温暖化の脅威を避けるために予定されているたくさんの風力発電用のタービンや太陽電池パネルから送られてくる電気が断続的に電圧の急激な変化を起こすことを管理するために、世界の送電系統は巧みに性能向上を行う必要が確かに生じてくるだろう。分散型発電(屋根の太陽電池のような小さい電源を意味する)が普及すると、電力を家庭やオフィスに送るのと同様にそこから電力が流れてくることを可能にするために必要な高度な技術が要求される。それはまた、電気自動車の電池が必要な時には電力供給の予備として機能することを可能にする。ハイテク好きの人が想像するのは、風力が落ちたり太陽が雲の陰に入ったりした時に、スマート・グリッドが数百万のエアコンの出力を落とすことで電力の需要と供給を継続的に均衡させる時代だ。

 

グリッドの知能指数が上がることはもっと日常的な利益ももたらす。毎年企業に数億の出費を強いる停電の頻度を大幅に減らすことになるだろう。高性能の計測器は、消費者にどのくらいの電力を、どの機械で、どのくらいの費用で、どの時間帯に使っているのかを知らせることで資源保護を促進させる。テロリストが世の中を混乱させることが難しくなることになるだろう。オバマ氏が議会に法案を通すことを催促する際に言ったように、スマート・グリッドは、「お金を節約でき、停電や攻撃から電源を守り、きれいで代替となる形で電力を国の隅々まで送ることになる。」

 

しかしながら、スマート・グリッドに多額の資金を使うことだけでは、これらの利点のいずれをも実現することはできない。技術自体が本質的に倹約的であるわけでも環境にやさしいわけでもない。きれいな再生可能な電力をさらに効率的に運ぶことだけではなく、石炭火力などで作られた、薄汚れた電力を運ぶことにも利用されることができるのだ。高価な予備能力の必要性を減らすことで、電力の費用は実際に引き下げられ、その結果消費が促進させるかもしれない。電力会社、消費者、環境保護論者、産業主義者が一様に興味を示しているという事実は、様々な異なる結果につながる可能性があることを示唆している。

 

規制を高度化する

それ以上に、ほとんどの国で再生可能なエネルギーが拡大することの最大の障害になっているのは、時代遅れの送電系統ではなく、炭素の価格がないことである。消費者が電力を無駄に使うのは消費を的確に管理できないからだけではなく、消費してもそれほど費用がかさまないからである。多くの電力会社が、きれいな電力であろうがそうでなかろうが、できるだけ多くの電力を販売したいと考えている。

 

手短に言えば、スマート・グリッドはエネルギー政策の代替とはならない。オバマ氏をはじめとする政治家は、エネルギーの効率化とよりきれいな発電の方法に対する投資を奨励するための規制を設定する必要があるだろう。どれだけ送電系統が高度化しようとも電力に関する請求書は値上がりすることを意味する。それが奇跡のような技術的な処置よりもかなり人気がないことになるのは自然なことだ。

 

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