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Banks – The audacity of hope
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2009418日付、The EconomistFinance and economics欄に掲載された記事です。昨日掲載した「American banks – Payback time」の詳細を説明したものです。主張しているところは同じですが、より具体的に話を進めているので、昨日の記事をさらに理解するためにも目を通してみるといいかもしれません。

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銀行 − 厚かましい望み

 

「銀行の運命が底を打ったと楽観視するのはまだ早いのではないか」

 

ロイド・ブラックフェインは、このところ自家用飛行機ではなく、鉄道で移動をしているかもしれない。しかし、彼が率いる会社は成功路線に戻ってきた。ゴールドマンサックスは、413日、とても印象的な方法で、銀行の決算発表シーズンの幕を開けた。180億ドルの純利益を第1四半期に計上したことは、アナリストの予想を打ち砕き、つかの間ではあるが2006年に舞い戻ったような錯覚を与えた。同時に、ゴールドマンサックスは、昨年の10月に強引に押し付けられた100億ドルの納税者のお金の返済に用いるために、大胆にも50億ドルの普通株を発行した。

 

ゴールドマン・サックスは、より脆弱な銀行と一線を画すことに必死だった。しかし、銀行業が回復する過程で起きたことだとする楽天的な見方がある。ウェルス・ファーゴは、過去最高の四半期利益を計上すると予想されている。金利が下落することにより、不動産担保の借り換えが増加したことが主な理由だ。シティバンクとバンク・オブ・アメリカは、1月及び2月のトレーディング業務が好調だったと、先月語っている。銀行の収益に対する楽観的な見方は、三月の底値から必要以上に株価を吊り上げる結果になった。市場が雪解けムードになり、イールカーブの傾斜がきつくなる中で、銀行が借り入れ金利よりも高い金利で貸付を行うことができるようになり、混乱から脱出するための収益を上げることができるようになるという期待が膨らんでいる。

 

ゴールドマンが、政府への返済を「義務」だと入っている理由を知ることは簡単なことだ(同行が返済を行う最初の銀行になるだろう)。パフォーマンスが最も高い人たちに対して気前良く報酬を与えることに依存するビジネスモデルを採用してるため、同行は、資金注入と一緒にもたらされた管理職給与の制限に対して誰よりもいらついていた。全体のコストとの割合で見ると、前四半期は、一年前に比べて若干ではあるが多く従業員に支払うことが何とかできたが。一年前の支払いは、議会の批判に対して、喧嘩を売っているとライバル会社に評された。ゴールドマンは、別の種類の干渉をも心配していた。例えば、政治家が、なぜ中国のICBCのような外国銀行に巨額な投資を行うべきだったのかを聞いてくるようなことだ。4月末に終了することが見込まれている、米国大手19行に対して行われているストレス・テストの結果がでたら、納税者に対する負債を決済することができることをゴールドマンは望んでいる。資本比率が高く、1640億ドルのキャッシュを保有し、資産を時価評価する文化があることから、健康証明書は確実に手に入るように思える。

 

しかし、ひとつの銀行にとって良いことが、システム全体にとっては悪いことである可能性がある。当局筋は、1、2行の経営基盤の強い銀行に返済を許すことは、脆弱な銀行をターゲットにし、金融システムから貸付能力を奪ってしまうリスクがあることを危惧している。また、早期に返済をした銀行が、市場が再び悪化した場合に、最悪の状態に戻ってしまうというような恥ずかしい事態が発生し、政治的に火花が飛ぶような事態にいたることを心配している。アリアンツ・バーンスタインのブラッド・ハインツは、もっと多くの銀行が同時に返済できるようになるまで、政府はゴールドマンの返済を延期させると予想している。

 

それがいつになるのかは、全く明らかでない。ゴールドマンですら、その財務結果が示すほど優れた状況ではない。第一に、業績の悪かった月、12月をのぞいているのである。この月は、ゴールドマンとモルガン・スタンレーが金融持ち株会社になったときに報告したカレンダー・イヤーの変更にともなって生じた非常に都合のいいギャップと重なってしまったのだ。

 

第二に、すくんでいた市場が一月に再び動き始める中、社債の発行が増加したこと、及び、政府が保証した債券の発行をお互いに取り扱うことといった一時的な上昇から、ゴールドマンは、他社と同様に、利益を得ている。同行はまた、債券・為替・コモディティ(FICC)等の手数料ビジネスにおける異常なほど広いビッド・アスク・スプレッドとマージンからも利益を享受している。モルガン・スタンレーとコンサルタント会社、オリバー・ウィマンの調べによると、ボラティリティの跳ね上がりと複数の強力なライバルたちの撤退を受けて、これらは300%にまで拡大した。FICC部門は、ゴールドマンの第1四半期の収益の優に70%を稼ぎ出した。

 

これらのスプレッドは、新顔が戦いに参入し、恐る恐るではあるが古株が戻ってくる中で、確実に低下してくる。他のビジネスが、業績の不振をすぐに埋め合わせるのは大変であろう。ゴールドマンの四半期対比の投資銀行部門の収益は、20%下落した。合併アドバイザー業務も今後数年は低迷した状態が続きそうだ。

 

それ以上に、未だ多くの赤いインキが撒き散らされている。シティグループは417日に6四半期連続の損失を計上することが予想されている。同行のバランスシートは縮小を続けており、中核でない資産は売却を検討している。モルガン・スタンレーも422日に損失を計上することが予想されている。主な原因は、保有する債券の時価評価を余儀なくされたことである。大西洋の向こう側、スイスの銀行、UBSは、415日に、追加の損失と更なる人員削減を予告した。外交的な頭取によると、同行を危機的な状況に陥れた顧客の減少を食い止めることを試みるためだった。

 

追加の痛手がやってくるかもしれない。世界中の銀行が、彼らの資産を1.1兆ドルほど減額することになった。最終的な数字は二倍かそれ以上になることが予想される。痛みは、商業用不動産と住宅ローンに広がり始めたばかりだ。その結果、第1四半期の一時的な回復は、「いんちきな始まり」と言うことになってしまうかもしれない、とインスティテューショナル・リスク・アナリティックスのクリス・ウォーレンは言う。

 

自分たちの管理職の能力と同程度に会計制度に対する不満が聞かれるところではあるが、多くの銀行が、信用損失に備えて十分な準備金を積んでいないことは、状況の改善には寄与しない。キーフ・ブリュエッテ・ウッドのアナリストたちは、ウェルス・ファーゴは、楽観的に評価された一連の資産を保有しており、すでに財務省から受け取った250億ドルのほかに、さらに250億円が資本として必要だと主張する。ゴールドマンがしたように、もとの価格の50-60%に近い水準で商業用不動産のポートフォリオを持っている銀行はほとんどない。

 

長期的な展望は、同様に酔いを醒まさせるような状況だ。2006年には、投資銀行は平均で17%の株価収益を生み出した。ボストン・コンサルティング・グループの最近の報告の作者の計算によると、二桁の数字に戻すためだけでも、保有する資産1000億円ごとに、1億ドルを大いに上回るコスト削減が必要である。商業銀行は、1940年代から1980年代と同様に収益が10-12%の水準にとどまることがいつまでも続くことが予想されると、ゴールドマンのアナリスト、リチャード・ラムスデンは言う。

 

全体の取り分はあまり食欲をそそるものではないかもしれないが、より大きな分け前を教授する人はいるかもしれない。例えば、リーマン・ブラザースの米国でのオペレーションを格安で手に入れたバークレーズは、米国債市場の15%のシェアを占めるにいたった。しかし、生存者も慎重な姿勢を崩していない。ゴールドマンの財務最高責任者、デービッド・ビニアーは、市場は依然危険な状況にあると、今週言った。同行の資金調達のタイミングに関するひとつの解釈として、第2四半期が、第1四半期ほど快適な状況でなかった場合に備えて、掴めるものを掴んでおきたかったと考えることもできる。米国の銀行の株式は、未だに、平均して、最高値の70%以下で取引されている。

 
| Merlion | 11:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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