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(8/17) Don’t Set Speed Limits on Trading (High Frequency Trading)
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2009817日付けのWall Street Journalに掲載された記事です。このブログでも二度ほどHigh Frequency TradingHFT)に関する記事を掲載しました。どちらもどちらかと言うとHFTに関して批判的な記事でしたが、今回はHFTを好意的に捉えた記事を掲載します。この時期を書いたレビット氏は、元SECの議長で、現在はRiskMetricsというリスク管理システムを提供する会社の役員をやられているそうです。レビット氏がヘッジファンドの役員をしているのであれば、この記事を掲載しようとは思いませんでしたが、元規制当局の責任者で現在はかなり中立の立場の人がFHTの擁護をしているので、参考になると考えました。

 

内容は、HFTによって投資家が「得ることができたかもしれない」利益を若干失っているとしても、それ以上に得ているものがある、ということです。その最大のものが流動性です。HFTが流動性を提供しているために、望んだときに売買ができるという主張です。投資銀行はこのところかなり悪者扱いされており、それが一般投資家から搾取をしている、というのはさらに投資銀行を叩きたいマスコミにとっては格好の材料かもしれません。ただ、こんな記事を読んでもう一度冷静に良し悪しを考えてみるのも必要だと思います。

 

ちなみに過去にこのブログで掲載した関連の記事は下記でごらんいただけます。

http://merlion0520.jugem.jp/?eid=138 (The Economist誌)

http://merlion0520.jugem.jp/?eid=161 (ニューヨーク・タイム)

=========================== (本文) =========================

 

Don’t Set Speed Limits on Trading

取引に速度制限を設けるな

 

Why penalize efficiency?  It creates deep and liquid markets.  By Arthur Levitt JR.

なぜ効率性を罰するのか?厚みと流動性のある市場を作り出しているのだ。

アーサー・レビット著

 

高頻度取引に関する議論は、小口投資家にとって、縁遠い関わりの薄いものに見えるだろう。結局のところ、株式やそれに加えて時折ミューチュアル・ファンドを売買するのだけであれば、こう考えるのかもしれない。一定の銘柄について迅速に売買をすることができて、あちらこちらから追加で1、2ペニーを搾り出すようなトレーダーが存在するからと言って、何か変わることがあるのだろうか。

 

しかし、この議論は、超高速のコンピューターを駆使し、高度なアルゴリズムによって取引を行う高頻度トレーダーの純粋な世界だけに関するものではない。基本的には、米国市場の競争力と健全さに関するものである。そして、全ての投資家が売買を望む人をいかに簡単に探すことができるかについての議論でもある。小口投資家は、生涯、高頻度取引を直接使うことはないかもしれない。しかし、議会、マスコミ、ウォール街の一部で推し進められているのであるが、このような戦略が規制されて存在しなくなることによる影響は非常に大きなものである。

 

高頻度取引は、色々な面で、金融市場の技術面での継続的な革新の新たな局面に過ぎない。取引を行った際の紙の伝票がコンピュータの発注によって置き換えられ、テレビで見られたトレーディング・フロアの存在が電子取引所によってほぼ不適切なものになってしまったように、高頻度取引は、多くの米国株や関連する投資商品に価格をつけ、それらを販売する方法に大変革をもたらしたのである。

 

高頻度取引は、トレーダーが超高速のコンピューターを株式市場のコンピューター・サーバーに可能な限り近いところに設置し、発注が通信回線を通る距離と時間を最低限にすることで行われる。そして、トレーダーはこれらのコンピューターに分析用のプログラムを搭載し、入ってくる市場データに対してほんの一瞬で反応をするのである。

 

この一瞬が、取引を執行する際に、若干の利益の上乗せをもたらすのである。しかし、大量の取引を繰り返すことで、かなりの価値を生み出す。このおかげで、米国の毎日の株式の取引高のおよそ3分の2は高頻度トレーダーによって生み出されている。

 

高頻度取引の増加によって、大小の投資家は、より多くの潜在的な売買相手と広範にわたる取引の執行方法を享受することができるようになった。今日では、万人に認められている世界的な取引所から無数の特殊な市場まで、30を超える取引執行の場が存在し、機関投資家や個人投資家の特殊な取引の要望に応えている。選択肢がたくさんあることで、投資家は以前よりも早く、信頼できる取引の執行技術と低い執行手数料を享受できる。これらすべてが、市場の健全性の重要な指標である市場の流動性をもたらすことに大いに役立っいる。高い流動性は全ての投資家が価値があると認めるものである。

 

通常であれば、取引に関するこの革命は歓迎されるものであろう。しかし、最近批判的な報道と規制当局者の対応を生み出している「フラッシュ・トレーディング」と呼ばれる手法が、規制当局者が高頻度取引全体を批判することにつながっている。これは過ちだ。私もフラッシュ・オーダーを禁止する動きには賛成であるが、規制当局者は市場の競争と言う目標を損なう損なう可能性があり、高頻度取引の存在全てを悪者扱いにしたり規制して締め出すべきだということを意味しているのではない。

 

議会の中には、取引の度に25ベーシス・ポイントを上限とする税金を全ての取引対して課すことを提案している者もいる。この結果、現在は1ペニー以下である20ドル相当の株式を購入する際の取引費用が5セントに上昇することになる。このような税金は以前試みられたことがある。1914年から1966年まで、株式の取引には0.2%の譲渡税がかかった。その費用は単に投資家に転嫁された。今日では、株式取引ごとに税金を課すことは、おそらく高頻度トレーダーと彼らがもたらす流動性を海外の市場へと追いやることになるだろう。

 

全ての高頻度取引がモラルがなく基本的な経済価値がなく、他の投資家にほんの少し先んじてデータにアクセスすることができることによって利益を上げようとする人のための単純なゲームであると主張も存在する。証券取引委員会は、高頻度トレーダーに向けられたこのような不平や風刺を無視すべきである。

 

高頻度トレーダーは、システムを開発し、表示された価格に対する競争に打ち勝つことを可能にした。彼らは市場データのサーバーの近くにあったスペースを利用し、全ての取引にかかる時間を短縮した。トレーダーは、繰り返し市場の歪みを探し出し、それを有効に利用し、修正していくのである。彼らの投資と努力から生じる利点に関して、なんら悪いことや不公平なことはないと私は考える。

 

市場の中で最も高いレベルで競争することを望まない人やできない人によって決められた速度に全ての人を合わせるような速度制限は設けるべきではない。潜在的な売買相手が十分にいる状態が作り上げ、より良い価格で可能な限り迅速に取引を行うことに関心を向けている人がいることで、大小の投資家は、常に恩恵を受けている。

 

高い流動性、より良い価格、さらに速い速度は、健全で透明な市場の基本的な構成要素であり、我々は常にこれらの目標を支持しなければならない。

 

レビット氏は、1993年から2001年まで証券取引委員会の議長であった。

 

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