世界経済の不均衡解消の処方箋としてドイツ経済の検証を行う記事の4日目です。
昨日は終身雇用という面でドイツと日本は似ていると感じました。本日の記事からは、起業が難しいと言う点と輸出に対する依存が高い、と言う点で日本との類似点を感じます。ただ、今の日本ではなく、少し前の日本です。日本がもっと自信を持っていたころと似ていると感じます。この後、日本の検証記事が続きますが、そこでどのような評価がされているのか非常に気になります。
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企業が投資に前向きでないときはいつでも、製品と労働市場の「柔軟性のなさ」を、経済学者は直ちに非難することになる。ドイツでは、事業を始めることが困難である。このことに関して、世界銀行の事業を行う(Doing Business)調査において、ドイツは181カ国中102位だった。このような規制障壁が、経済がより広い範囲で産業構造が変化していくことを妨げている。しかしながら、製造業に限って言うと、企業は労働力の利用とそれに対する費用を柔軟に行うことができる。ドイツでの小規模な一般資本財の企業は、動きが早いことで有名である。もし、輸出者が硬直化しすぎると、彼らは全く立ち行かなくなるだろう。
このことが示しているのは、一般的に必要とされる改革を並べあげても、ドイツの経済は輸入や製造業への依存が弱まるには不十分だということだ。ドイツの輸入依存症は根強いものだ。サービス業、特に個人に対するサービス業に対する警戒感が存在し、世界最大の輸出者であるというプライドがある。「なぜ起業をするのにそれほど時間がかかるのか?なぜ大学と企業の結びつきがほとんど存在しないのか?我々は、非常に長い間、輸出モデルと深く結びついており、代替手段を探すことをやめてしまったのだ」とドイツ銀行のトーマス・メイヤーは言う。
ドイツが、今回の危機以前のような巨額の経常黒字を有することは二度とないかもしれない。主要な輸出先市場が以前のような盛況を取り戻すのが容易ではないからである。ドイツの工場や機械市場は、中国の政府主導の回復のお陰で、復活する可能性が十分にあると見られている。耐久財製造業者(特に自動車メーカー)は、アメリカ、イギリス、スペインでの消費者が苦しんでいるため、厳しい状態が続くであろう。もし、海外での需要が十分に回復しないのであれば、短期的な対策が失効した後は、仕事がなくなるだろう。政府は、民間部門が再建している間、経済を支え続けることを余儀なくされるだろう。
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