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(7/11) China and the dollar – Yuan small step
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2009年7月11日付け、The EconomistのFinance and economics欄に掲載された記事です。

 

中国の巨額の経常黒字、ドル建ての準備金、為替レートの維持政策、に関しては様々な記事がこれまでも出されてきています。私自身この問題にコメントが出来るほど、国際的な経済についての勉強をつんでいるわけではないのですが、一方でお金を印刷し続ける国があり、他方でそれを購入し続ける国がある、というのが現状だと理解しています。お金を無尽蔵に印刷することが出来ないと仮定すると、どこかでこのスキームは破綻するはずです。少なくとも供給が無限に行われていくとすると、供給されたものの価値は必然的に下がっていくはずです(つまりドルが安くなり、人民元が上がります)。もし中国がそうなった状態でもドルを支えるために購入を続けるのであれば、購入量はどんどん上昇し、どこかで壁にぶつかると思います。大きな破綻が起こる前に抜本的な解決策を図る必要がある時期に来ているように思います。

 

同じような記事をこのブログを始めた頃に掲載しています。http://merlion0520.jugem.jp/?eid=2もあわせてご参照ください。
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China and the dollar – Yuan small step

中国とドル − 人民元の小さな歩み

 

The dollar’s role as the world’s main reserve currency is being challenged.

世界の主要な準備通貨としてのドルの役割が挑戦を受けている

 

中国人はかつて、ドルのことを、「アメリカの金」を意味するmei jinと読んでいた。闇市場でドルを買うことは自らの蓄えを守る最も安全な手段として考えられていた。しかし、6月に、米国財務長官、ティム・ガートナーが、中国が公式に保有している米国債は安全であると北京大学の学生に語ったとき、聴衆は笑い出した。ドルの信用は衰えてきている。

 

7月9日にイタリアのラクイラで始まったG8国の年次サミットの準備期間中、中国、ロシア、インド各国の高官が、国際通貨制度におけるドルの支配的立場の終焉を要求した。ロシアの大統領、ドミトリィ・メドベーゼフは、7月5日にドルに基づくシステムには欠陥があると言い放った。ロシアの中央銀行はドルの余裕を減らし始めている。中国の中央銀行、中華人民銀行(PBOC)は6月に新しいグローバルな準備通貨を繰り返し求めている。そして、今、人民元がグローバル通貨となるように最初の一歩をとり始めている。

 

北京は、この議論において特に影響力を持っている。ドルは世界の外国為替準備金の65%を占めている(グラフ参照)。10年前と比べると若干減ったものの、ユーロの26%を大きく上回っている。全ての準備金の4分の3は開発途上国の手元にある。中国だけで世界中の隠し資金の3分の1を保有している。

 

 

したがって、金融危機に対応するためにアメリカが大量にお金を印刷することが、自らのドル準備金の価値を損なう可能性を憂慮する特殊な事情が中国には存在するのだ。裕福なアメリカに貸付を行った結果、中国が直面している潜在的な損失に対して国内に不満が存在する。政府はドルからの多様化を図ることを画策している。今年に入って米国債の新規購入が劇的に減少している。しかし、保有するドルを投げ捨てることを試みると、通貨の急落の引き金となるリスクがある。その代替手段として、政府は「ドルのわな」から抜け出すため目の二つの方法を考えている。世界中が新しいグローバル通貨を採用することを推し進めることと人民元の国際的な利用を促すことだ。

 

PBOCの総裁、周小川(Zhou Xiaochuan)は、三月に発表したエッセーの中で、一国の通貨に基づいて国際金融システムが運営されることは、世界中の不均衡を増幅する傾向をもたらすことになる、と主張した。ドルが準備金の地位を得ていることは、そうでない場合に比べて、米国人が安価で借金を行うことを可能にし、信用・住宅バブルをさらに長い期間存在させる原因となる。ドルがグローバルな準備通貨、SDR(Special Drawing Rights)に取って代わられるべきだと、周氏は提言した。1969年にIMFによって作成され、現在では、ドル、ユーロ、円、ポンドの加重平均となっているSDRは、準備通貨として考案されたが、軌道に乗ることは未だなかった。今日、SDRは合計でも準備金全体の1%に満たない。

 

周氏の案によると、SDRの金額は大きく上昇する可能性があり、その構成要素は他の通貨、特に人民元、を含むように拡大されるようになる。周氏は、また、IMFが運用するSDR建てのファンドを提案している。このファンドの中でドルの準備金がSDRに交換されることを可能にするのである。各国は、ドルの価値を押し下げることなく、ドルに対するエクスポージャーを減らすことが可能になる(為替レートに伴う損失を誰が追うことになるのか不明ではあるが)。

 

ブラジル、インド、ロシアは、周氏の提案を支持している。しかし、SDRが近い将来、準備通貨になることは難しいだろう。準備資産となるのに十分な流動性を持ったSDRの短期資金市場の発展に数年はかかるだろう。IMFの役員会は、基金が資金を増やすことの試みとして、SDR建ての債券の始めての発行を7月1日に承認したが、その債券は中央銀行によってのみ購入取引が可能になっていて、民間の投資家は参加できない。

 

中国の代替的な策略は、国際的な貿易や金融において人民元の利用を促進することだ。7月6日から、中国5都市で選ばれた企業が、香港、マカオ、ASEAN各国でビジネス取引の決済に人民元を使うことが容認される。外国銀行は、本土の貸し手からこれらの取引の資金調達のために、人民元の購入や借り入れが可能になる。6月には、ロシアと中国は双方貿易の債にお互いの通貨を利用することを広げていくことで合意した。ブラジルと中国の間でも同様の案が検討されている。

 

中華人民銀行は、アルゼンチン、ベラルーシ、香港、インドネシア、マレーシア、韓国と通貨スワップ契約にも調印した。中央銀行は、中国からの輸入の支払いにあたって、これらの国々で外貨が不足している際には、人民元を提供することになる。香港の銀行が人民元建ての債券の発行を容認され、人民元のオフショア市場の構築が進められているという動きもある。

 

HSBC銀行のエコノミスト、曲宏(Qu Hongbin)は、2012年までに年間の貿易の2兆ドル近く(中国の総額の40%以上)が人民元で決済され、世界貿易の中で主要な三通貨の一つになると予想している。この見方は楽観的過ぎるとする人もいる。中国企業は人民元で請求書を送ることに前向きではあるが、かれらの取引先は消極的である。人民元には実質的に機能している先物市場がなく、リスクヘッジが難しくなっている。その結果多くの国々が人民元を受け取ることを妨げている。

 

人民元がこの先10年間にわたって貿易取引の中でより広く使われるようにはなるだろうが、人民元が近い将来に準備通貨となるという考えは馬鹿げている、と北京のリサーチ会社、ドラゴノミクスのアーサー・クロバーは述べている。中国は準備通貨となるのに必要とされる経済、政治上の実績を欠いているばかりでなく、その通貨は完全に交換可能なわけではない。中国は資本規制を撤廃し、外国人が人民元の資産に投資し、自由に資本や収入を自国に送金できるようにする必要があるが、政府は急激な変化には慎重な姿勢を示している。準備通貨は、政府からの干渉が行われることのない、厚みと流動性のある債券市場も必要とする。このことは中国が国主導で信用を配分するモデルからの大きな変更することを意味している、とクロバー氏は言っている。

 

仮に中国が資本規制を直ちに撤廃したとしても、人民元が準備通貨としてドルに挑戦することは少なくとも数年間はありえないだろう。ドルがポンドを置き換えたのは、アメリカ経済が英国経済を追い越してから半世紀以上たってからである。米国のGDPは中国の三倍近く、貿易総額は以前大きいままだ。

 

SDR案も人民元を国際化する手法も、中国の問題が、その準備金のうちドル建ての部分が単に多すぎることを前提としているように見える。しかし、中国の本当の問題は、根強い経常黒字が存在していることである。人民元をドルに緊密に連動させるために、中国はドル資産を買い続けなければならない。もし、中国がドルに対するエクスポージャーを本当に減らしたいのならば、人民元の上昇を許容しなければならない。そのことは、保有している準備金に対して損失を生むことになるが、将来の損失を減らすことにつながる。しかしながら、中国が現在の為替レート政策を維持する限りにおいては、皮肉なことに、ドルが主要な立場でい続けることを促進し続けることになる。

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