2009年3月7日付け、The EconomistのBooks and arts欄に掲載された記事です。William Cohen氏著、ベア・スターンズの崩壊の過程を記録した「House of Cards」の紹介記事です。
以前別の書評を訳したときも感じたのですが、Economist誌の他の記事に比べて、書評の記事は文章が凝っていて非常に訳しづらい感じがしました。記事の内容は金融なので比較的得意なはずなのですが、これだけの記事を訳すのにいつもの倍近い時間がかかりました。
少し前の記事になりますが、今回掲載したのは、ちょうどこの本を自分が読み終わったからです。比較的厚い本なので一気に読み終わる、と言うスピードでは読めませんでしたが、地道に読み進めて何とか終わりました。初めのうちは、ベア崩壊のルポのような感じで軽めなタッチでしたが、最後の方では投資銀行業務がいかに本質的に不安定であるかと言った内容にも触れていて勉強になりました。
それなりに多くの人に読まれている本のようですし、そのうち日本語訳が出るのだと思いますが、原文でトライしてみる価値のある本だと思います。
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今日もシンガポールはかなり雨が降りました。この時期はそれほど雨が降らないはずなのですが・・・
The Economistでは毎週書評を掲載するのですが、これもそのひとつです。ちょうど私もこの小説を昨日読み終えて、改めていくつかの書評を読みながら自分の感想と照らし合わせていました。
インドを訪問するといまだに貧富の差が様々なところに存在するのを目にします。それなりに大手の銀行の本店でも、一日中エレベーターの操作だけをしている男性がいたりします。もともとのカーストの影響がまだ色濃く残っているところが垣間見れます。
この小説は、主人として登場するアメリカ帰りのインド人が象徴する、大きく発展した近代的なインドと、彼に仕える運転手である主人公が象徴する、旧態依然のインドの二つの関わりやその間でおきうる人の変化をうまく表現していると思います。
インドに興味のある人はもちろん、人間の成長って何だろう、社会の発展ってなんていう問いかけを自分にしてみたい人にもおすすめの本です。
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⇒ ばいきんまん (06/15)
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